大工のプロがDIY初心者に「丸ノコ」を勧められないたった1つの理由

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どうも、ボク(@diy_or_die_)です。

 

今回は大工のプロであるぼくが「DIY初心者に丸ノコをオススメしない理由」について書きます。

 

 DIY初心者に「丸ノコ」を勧められないたった1つの理由

 

結論から言うと、

 

「プロが使っても丸ノコは事故が多いから」

 

です。

 

ほんとコレだけ。

 

昨今のDIYブームの影響でキュレーションサイトとかに「初心者が揃えたい電動工具10選!」などの記事で必ず丸ノコがランクインしてますが、サクッと「丸ノコでできること」を軽く並べただけの簡素な説明をよく見かけます。

もちろん丸ノコを使えばできることも増えますし、作業スピードも大幅にアップして効率が良くなることは間違いありません。

 

 

マジで危険な電動工具であることをご理解いただきたい。

道具の構造や用途を考えれば想像に容易いと思いますが、丸ノコや卓上スライドなどの道具を使うときは一瞬の気の弛みが大事故に直結します。

最悪、死に至るケースもあります。

 

そんなこんなで個人的には「素人が使うには超危ないから木工DIY初心者は丸ノコ使わないほうがいいぞ!」と常日頃思ってます。

なぜなら、

 

「大工のぼくは実体験含め色んな事故のケースを見聞きしてきているから」

 

です。

 

丸ノコの危険性を知ってもらうために、その事例を何点か搔い摘んで紹介しようと思います。

 

とその前に、丸ノコ使用時に発生する「キックバック」という現象について説明します。 

 

 

丸ノコ使用時におこる「キックバック」について

 

丸ノコの事故の原因で一番多いと言われているのが「キックバック」と呼ばれる現象から発生するもの。

以下引用です。

 

キックバックは刃が材料に噛んだ(挟まる)瞬間に発生します。回転している刃が材料に噛んだりせったりすると、反発力が生じ後ろに丸ノコが走ります。この様に刃が挟まったり硬いものにぶつかって、機械が後ろに飛んでくることをキックバックと言います。丸ノコや昇降盤などでキックバックを起こすと、丸ノコや材料が飛んでくることがあるので、大怪我をしたり、亡くなったかたもいます。
キックバックを防止するには、切り口の幅が狭くならないよう切断しなければいけません。また、キックバックが発生しても丸のこの後ろに手や体がなければ、怪我をする確立がぐっと減ります。正しい切断をおこなえば、キックバックは滅多に発生しません。よくおこるキックバックは、以下の要因で刃が材料に噛んでしまい発生します 。

 

■キックバックが起こる原因

 

  • 刃がかたむいたとき
  • 刃の進行方向が曲がったとき
  • 材料がかたむいたとき
  • 反った堅木を切断したとき

 ( DIY工具倶楽部さんより引用 http://diytool.biz/marunoco )

 

という現象なんですね。

次項でご紹介する事故のケースも全て「キックバック」から発生したものです。

ちょっとグロテスクな表現・描写もあるので、苦手な方は閲覧注意でお願いします。

 

丸ノコの使い方、種類etcの詳しい説明は上記を引用させてもらった「DIY工具倶楽部」に書いてありますので、そちらをご参照ください。

 

diytool.biz

 

事故例その1:キックバックからの手首内側裂傷

 

丸ノコを縦に、進行方向は上から下に使用。

キックバックによる跳ね返りで丸ノコの本体が後方回転、手首内側の動脈を裂傷。

 

血が天井に到達するまで吹き出し、処置が数分遅れていたら死んでいたそうです。

 

ご家庭のDIYでは丸ノコを「縦に」使うことなんてまず無いと思いますが「下手すりゃ死んでた事例」として紹介しておきます。

 

ちなみにですが、この事故の当事者は師匠であるぼくの親父の若かりし頃ですw

この事故で死んでたらぼくは存在しなかったので、ぼくも親父も「生きててラッキー」です。

 

事故例その2:キックバックで小指切断

 

これは知り合いの大工さんですが、切断する材料を押さえる利き手ではない手を、不注意で回転中の丸ノコ後方に置いてしまった直後にキックバック発生。

小指第一関節から先を切断してしまったケース。

 

事故例その3:キックバックで足の内側面裂傷

 

これも知り合いの大工さん(上の人とは別)ですが、狭いスペースの床の開口施行時にキックバック発生。

近くにあった足の内側面を裂傷。

傷が深くはなかったので大事にはならなかったそうですが、今も傷跡には後遺症のような違和感があるそうです。

 

事故例その4:キックバックで手首外側裂傷

 

卓上スライド丸ノコ使用時にキックバックが発生。

その衝撃で直立を固定していたストッパーが外れ、トリガーは離したものの、回転が止まりきってない刃が材料を押さえていた手に倒れ裂傷。

手首の外側に刃が突き刺さって回転は止まりました。

 

血もドバドバでるし、アレは痛かったなぁ。

 

そう、これはボクの事例ですw

幸いなことに後遺症はないですが、今でも傷跡は残ってるし、この事故以来トラウマになっているのでスライド式を使う前にはストッパーの入念なチェックをしていますw

 

 まとめ

 

という感じで、丸ノコ使用時の「実体験も含めたキックバックによる事故の例」をご紹介しました。

こういう事故の実体験などを踏まえると、やはり「丸ノコって便利だから超オススメだぜ!」と、常に隣り合わせの、死に至る可能性のある危険を知るプロの大工としては、人に安易に進めることはできないのです。

 

初心者には比較的扱いやすい「ジグソー」という電動工具もありますが、丸ノコほどではないにしろ、切断系の電動工具は基本「当たりどころが悪いと命に直結する」くらいの覚悟で扱ったほうがいいと思います。

 

ただ、昨今のホームセンターは木材のカットサービスも常設されているところが多いので、DIY初心者のかたはそういうサービスを利用して「木材を組み立てる」ところから始めるのがいいんじゃないかなぁ、と思います。

どうしても家でセルフカットしたいなら、できる範囲を「手ノコ」で切る、とかね。

 

「なにがなんでも丸ノコみたいな電動工具が欲しい!」

 

という方は、使うときには必ず誰かにそばにいてもらうようにしてください。

体験談として、血がドバドバでるとけっこうパニックになりますからねw

 

皆さんも安全第一でDIYをエンジョイしてください。

 

ではまた!

 

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